前回の記事:炎上的まきろん。論①
絵に描いたようなリア充小学時代から一転し、中学時代はクラスメイトから「宇宙人」と揶揄され唯我独尊の学生生活を送り、それから現在まで無双状態の続く、モデル兼アイドル兼プロデューサーのまきろん。さんインタビュー第二弾は、プロデュース業に臨む深い認識と覚悟の程を存分に語っていただいた。
今回も前回と同様、とても21歳の美少女の口から出たとはとうてい信じられない内容です!
セクシー女優さんを普通に「可愛い」と言う今の女の子。
「かわいい」の幅が広がってもっと自由になってきてる。
──いよいよ、まきろん。プロデュースのサイトがオープンしましたね。おめでとうございます。
ありがとうございます。
──しかし、20歳の女の子が自分でグラビアサイトを立ち上げるなんてすごいですね。プログラムも自分でやったんですか?
サイトは普段プロとして活躍しつつ、趣味でも写真集など編集しコミケなどに出している方に作って頂きました。「まきろん。ちゃんの頼みなら」って。私の依頼はこだわりがたくさんあって時間や手間がかかる大変な仕事なんですけど、沢山我儘聞いて頂いて有難い限りです…!
──サイトのコンセプトを教えてください。
今の女の子って、昔の感覚とは違って、例えばAKB48さんの『ヘビーローテーション』のPVが女の子にも人気だったみたいに、「ちょっとエッチで可愛い」を好きな子が多いんですよ。Twitterとかでセクシー女優の方を普通のアイドルをさすように「かわいい」と言ったり。今、その「波」が来ているんだと思うんです。「かわいい」の幅が広がってる。「かわいい」がもっと自由になってきてる。だから女の子しか作れない目線でグラビア写真撮ってみたら面白いかなって思って。男の人にはちょっとものたりないかもしれないですけど(笑)。サイト運営と同時に写真集も出版していきたいと思っています。
──まだ若いし、アイドルとして順調なのに、どうしてプロデュース側に回ろうと思ったんですか?
今まで自分を資源とし、消費される立場をやってきて、チヤホヤされるのは気持ちいいし楽しいけど、それはいつか終わるもので。以前原宿でクリエイターとして展示をしたこともきっかけに、自分の「好き」を形にする楽しさに確信を持ち、生み出す立場に成りたい!と思いました。
──まきろん。さんも登場してますね。
最初はプロデューサーに専念し出ないつもりだったんですが、ファンの子の要望が多かったこと、また正直今の私では自分の外見、自分の写真を出すのが一番多くの注目を浴びる最良の手段だし、それはプロデューサー、クリエイターを将来名乗るなら課題であり考えていかなきゃいけないことですが、今持っている資源を利用するのも今まで自分がしてきたことの功績であり、武器にもなるので自分の外見という資本からでも私のしたいことや思考に共感してくれる人が増えればそれでいいと思いモデルもすることにしました。
──写真集はROMで発売するのですか?
いえ、紙で作ります。いくつかお声をかけていただいてるのですが沢山の方に見ていただきたいのでまだまだ出版社、編集者の方お声掛けお待ちしてます!!
──それは今どき豪奢な話ですね。
夏コミ、コスホリというイベント用に単独写真集も制作中なんですが、そちらは趣味でカメコさんとして活動しつつアイドルの写真集なども手掛ける方に制作して頂きます。
──8月発売予定の、うしじまいい肉さんがプロデュースしている自画撮りマニュアル(※注1)のモデルも勤めているんですよね。
うしじまさんのことは以前から大好きだったんですが、あるイベントの打ち上げで人混みにメンタルやられてコミュ障発動、帰ろうかなって時に偶然お会いできて。会った瞬間両手ぎゅっ、てしてくれて本当優しくて。「いつか何か一緒にお仕事できたら嬉しいです」って言ったら、速攻メールが来て、うしじまさんの本のモデルをさせて頂くことになりました。うしじまさんはネットで度々アンチと戦ってる印象がありましたが(笑)、会って、やっぱり魅力があって沢山の人に注目されるからこそアンチも沸くし、アンチも実際に会ったら速攻好きになるだろうなと思いました(笑)。それくらい、会った瞬間のいい人、ヒーローオーラが強いです。まあ私が会って瞬間で惚れただけなんですけど(笑)。
アイドルってヲタのワガママな欲望を突き詰めた理想郷。
それを体現している秋元康さんと対談するのが夢です。
──ところで、まきろん。さんにとってアイドルとはどのような存在なのでしょうか?
私は基本、女の人、女の子と深く係わりたいとは思っていないんです。よく言うけどやっぱり女の子って女の子特有の醜い部分もあるじゃないですか。数人つるむとそれが顕著になったり(笑)。女の子のいいところ……可愛くてキレイな部分だけを体現しているのがアイドルだと思うんですよ。プロデュース活動も女の子のそういう綺麗で美しい部分が好きだからやりたいのであって。醜い部分も写真や映像にすれば美しさを生むこともあるし。決して女の子と友達のようなコミュニケーションをとりたいとか、そういうことでは全くないんです。女、女の人、女の子の醜さに過去も現在も心を傷つけられつつ、それでも女の子の美しさを信じたい。まあ童貞と同じような心理なんですよ(笑)。重度のドルヲタでもある私の心は女の子に理想を抱く童貞と通じるものがあると思います(笑)。心は童貞(笑)。
──はっきり言いますね~。
私、女性の好みはハッキリしているんですよ。要するに私の理想郷を作りたいんです(笑)。理想郷なんて言ったら受け手の事を考えてないみたいだけど、結局アイドルってプロデューサー、ヲタクの理想郷だと思うんですよね。人の我儘な欲望、理想を突き詰めたものじゃないと人目を引かないし、本物じゃない。経営する上では色々考えていくべきだし考えるんだろうけど、根本にはそういう童貞心が大切だと思うんです(笑)。サイトでは私が好きなグラビアアイドルさんにも事務所などを通して出演依頼させていだきました。どんな写真に仕上がっているか、ぜひ、サイトにアクセスしてご閲覧ください。
──まきろん。さんの世代だと、好きなアイドルって誰ですか?
ハロプロです! これまで全面的にアピールはしてないんだけど、私は小学生の頃から死ぬほど、泣くほどハロオタなんです。本当に好きだからこそアピールしたくないヲタク心みたいなの、あるじゃないですか(笑)。
──特に好きな子とかいますか?
鈴木愛理(※注2)ちゃんです。神です。河童です。ピンクです。舌足らずです。最近のRayにでる美しいモデル姿の愛理も成長を感じて堪らないんですよ….!
──AKB48はどう?
よく「AKBの中で誰が好き?」って聞かれるけど、私が好きなのは秋元康さん(※注3)です!だってめちゃくちゃ気になりませんか?自分がプロデュースしたアイドルを奥さんにされていたり、AKB48さんという言ってしまえば平成を代表する女性アイドルグループ、会いに行けるアイドルというヲタクの新しい理想郷を生み出したり、色々ブラックな噂があったり(笑)、もう、会いたくて、会いたくて仕方ないです。無謀だと思うけど、プロデューサーの立場で秋元康さんと対談したいんです(笑)。
──すごいことをサラッと言いますね。
「私の夢は秋元康さんと対談すること」っていろんな人に言ってます(笑)。
──ハロプロ好きなら、つんくさんじゃないの?
つんくさんはどちらかというと、自分自身がタレントじゃないですか。歌詞にしても何様だって感じだけど言ってしまえば秋元さんはヲタク、こっち側の匂いを感じさせるものをいつも書かれてるんですよ(笑)。秋元さんの他に対談したいのはマツコさんかな。
──大物ばかりじゃないですか!
まぁ、まだ二十歳だし、言い続けていればいつか願いが叶うかもしれないじゃないですか。そんなノリなので許してください(笑)。
──もう芸能人になっちゃったほうが早いんじゃない?
芸能人にもアイドルにも特になりたいわけじゃなくて、あくまでも自分のしたい事を続けてた結果として秋元さんやマツコさんとお話できたらいいな~って思います。今までも自分の好きなことだけを好き勝手やって生きていたら、ネットで話題になったり興味を持ってくれたり好きと言ってくれるファンの方が出来たので。好きな事をやっていって、私を「アイドル」と呼ぶ人がいたらそれはそれでいいし、自分でお給料交渉出来る、自分で稼いだお金で富豪になるのが夢なので所属する予定は有りませんが、今までいくつか芸能事務所の方からお声を掛けて頂いてるのでいつか「芸能人」と呼ばれる立場に成っても、それで自分の好きなことを出来るのならそれでいいし、そんなこと言ってても、来年、すべての興味が失せて結婚しているかもしれないですけど(笑)。
──自由ですね~。今や「かわいい」ことが絶対的なパワーを持つ時代ですが、まきろん。さんはそれを最大限に活用しているように思えます。
そうですね。「カワイイね!」って言われて、「そんなことないです、ブスです〜」「○○ちゃんのが可愛いよ♡」とか言い合う茶番、尺の長さが面倒くさいので「ハイ!ありがとう!」って言います(笑)。でも、世の中には私よりカワイイ子がいっぱいいるのに、私のことを好きと言ってくれる方は、見た目だけじゃない部分も含めて好きになってくれているのかなぁ、と思ってるので、心から「ありがとう!」って思います。よく頭にくるのは、目の前でカワイイ判定されること。よくいるんですよ、電車の中とかで聞こえる声で「あの子、カワイクない?」「いや、全然俺の好みじゃない」とか言ってる常識ない高校生や大学生が。頼んでないのに勝手にアンタらの土俵に乗せて判定しないでほしいですよね。
赤の他人のお前のために可愛くしてるんじゃなく自分のために可愛くしてるのに!そういう人たちは地獄に堕ちよ!って思います(笑)。
──……(苦笑)。今、全てがうまくゆき過ぎて怖くなるときありませんか?
あります! たまに思うのは、今この時期が一番たたかれる時期だな~と。というか、この辺で炎上したら面白いだろうな~って思います(笑)。
──いやいや……。
今、順調っぽいけど、一般人よりもちょっと有名なだけで、突き抜けた有名人じゃないし、何をやってる人なのかもよくわからない。今は一番アンチ方面から攻撃を浴びやすい時期だと思うんですよ。大炎上するなら絶対今だと思う。もし、そうなったら笑ってください(笑)。
(というわけで「炎上上等!」のガチインタビューはまだ続きます)
[プロフィール]まきろん。
1994年7月16日生まれ。自撮りで人気を集め、グラビアや撮影会のモデルとして活躍。
ツイッターでは本音を隠さないオープンな発言でたびたび話題となる。
6月30日、ついに念願だったプロデューサーとしてのグラビア写真サイト「3P-スリーピー」をオープン!
http://www.threep.tokyo/
(※注1)自画撮りマニュアル
自画撮り少女&コスプレイヤーたちのカリスマ・うしじまいい肉監修による、8月発売予定の本。マイクロマガジン社から発行。
(※注2)鈴木愛理
女性アイドルグループ「℃-ute」のメンバー。愛称は「あいりーん」、「お鈴」。駄洒落好き。父はプロゴルファーの鈴木亨。母は元プロゴルファーの丸谷(旧姓)京子。女子からの人気も高く、2015年6月号より、女性ファッション雑誌「Ray」の専属モデルとして活動している。
(※注3)秋元康
言わずと知れた「AKB48」とその姉妹グループ・ユニットの総合プロデューサーであり、日本を代表する作詞家、放送作家、映画監督、漫画原作者である。1985~87年、「おニャン子クラブ」の全楽曲の作詞・プロデュースを担当し、アイドルプロデューサーの第一人者となる。