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90年代後半、ネットアイドル黎明期から
数えきれないほどの女の子を見てきた筆者だが、
ついにカワイさを武器にしつつも、本音を語り、
あらゆるデジタルツールを使いこなして、
日々自己進化する最新モードのネットアイドルの誕生を目撃した!!

つい先日、自身でプロデュースした
「女の子による、女の子のためのグラビア写真サイト」が
オープンして話題となっているまきろん。さん。
ツイッターなどでの歯に衣着せぬ過激な発言で有名だが、
そういった複雑な性格を形成するに至るまでには
どのような曲折があったのか。
まずはその点からお聞きすることにした。

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まさに“リア充”だった
小学時代から一転し

中学時代はサブカル少女に────
付いたあだ名が
「宇宙人」

──「サブカル少女」を自認しているまきろん。さんですが、
どのような経緯でそうなったのでしょう?

小学生までは本当、
自分は何でもできると思ってたし、
田舎の小学校の中じゃそれなりにカワイイ部類だったし(笑)、
成績表はオール5だし、チアリーダー部の部長やってたし、
いわゆるリア充だったんです。だからものすごく調子に乗っていましたね。
ドラマや漫画に出てくるいじめっこの女の子みたいでした。

──ああ、よく学園ものに登場する、
生徒会長で学園仕切っている性格の悪い女みたいな……。

そう、それです!(笑)。
みんなが私の言うこときいてくれて。
だから、「私は何でもできる!!」って
勘違いしてたんですよ。でも、
中学で新体操部に入ってそんな舐めた考えは一変するんです(笑)。

──新体操ですか。いいじゃないですか。

自分はかなり我が強いほうだと思っていたけど、
私以上にキツイ女の集まりだったんですよ!
直接言葉では攻撃しないけど、
いつもいがみ合っているような。
県大会に出るような強い部だったので、
みんなプライドが高かったのかもしれません。

──そういうものなんですか。

1年時に偶然レギュラー取っちゃって。
それでまわりの圧力というか同級生からのイジメもひどくなってきて。
そこで女の、世間のなんたるかを理解すると同時に、
本の世界にハマッていきました。
学校では図書館に入り浸るようになって。
イヤなことがあったりした時に一人になれる場所だったんです。

──わかります。図書館と保健室は学校の2大避難所ですよ。

さらにその頃に「クラフトワーク」(※注1)にハマッてしまって。

──クラフトワーク!?  その歳で?

友達とよく音楽の話するじゃないですか。
「クラフトワークっていいよね」「はっ?」みたいな(笑)。
音楽以外では「地獄」にハマッてました。

──えっ!?  じ、地獄ですか?
しかし「地獄にハマる」ってすごいフレーズですね……。

輪廻転生思想とか仏陀とか地獄絵とかにすごく惹かれたんです。
その頃はそんな話ばかりしてました。

──お友達はついてこれたんですか?

いえ。同級生には「宇宙人」って呼ばれてました(笑)。

──そりゃそうでしょう……。その頃はどんな本を読んでたんですか?

三島由紀夫(※注2)とか岩波文庫(※注3)でロシア文学とか読んでました。
まさしく「中2病」ってヤツがピッタリ、中2のときだったんですよ(笑)。
三島由紀夫を読んだおかげで、
なんとなく世の中を斜めに見てしまうクセが根底に出来てしまいました。
それからですね、サブカル体質になってしまったのは。

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私は
ウソをつくのが嫌い。
どんどん
書いてほしい。

そのほうが
面白いじゃないですか。

──そんな状況で異性とはうまくやっていたんですか?
カワイイし、新体操なんかやってたらモテモテでしょう?

そもそも同学年の男子とは話が合わないし、
本の影響とかで異性に対する価値観も
どんどんひねくれていきましたね。
何部に入ってるとか、クラスの立ち位置とか、
……学生時代なんて、
特に田舎だと所属カーストで扱いが変わってくるんですよ!(笑)。
新体操部だったこと、それなりに勉強も出来たので
カースト上位に囲まれてもがき苦しみながらもそこそこ恋愛もして(笑)。
本当の私はただの捻くれオタクなのに(笑)。
そんな捻くれた私に理解を示してくれるのは
やっぱり年上の人が多かったですね。

──どのくらい上だったんですか。

高2のときに○○の○○とつきあってました。

──それは書けないなぁ。

どんどん書いていいんですよ。
そのほうが面白いじゃないですか。

──書けません!(笑)

私って年上の人が好き……というか、
そのときそのときに自分にとっての
「大人」ってイメージの人が好きでした。

──いいですね。おっさんのファンが増えますよ。

最近、増えてきてて嬉しいです(笑)。

──そういえば新宿歌舞伎町で居酒屋のバイト(※注4)を
することもあるんですよね。

はい。ときどき手伝わせていただいています。
夜の8時から朝までだからけっこうきついんですけどね。makiron_01

──お客さんたちとはどんな話をしているんですか?

何でも。せっかく実際に会いに来てくれてるんだから、
ネットでは話せないことをお話ししようよ、
ってツイッターとかでも言ってるんです。
だから、聞いてくれれば何でもお話ししますよ。

──うわっ、ゾクゾクしますね~。
ところでブログなどでは彼氏と思われるような方のことも書いていますが、
恋人はいらっしゃるのですか?

恋人、彼氏の有無はご想像にお任せします。
Twitterやブログ、SNSはみてくれる人が面白いと思ってくれる、
一種のエンターテインメント、見世物だと思って書いてます。
だからブログの日記にしても物語調に書いて
読者が小説を読んでるように楽しんでくれたらいいなって。

──なるほどー。想像します!
想像する為にも、まきろん。さん的な恋愛の価値観について
教えて頂けるとうれしいです。

最近の、というか現代日本の
「恋愛至上主義」「恋愛していない人は人に非ず」
みたいな考えが凄く苦手なんですよ。
Twitterでよく
「見せるための恋愛」「見せるための幸せ」を
してるような人たくさん居るじゃないですか(笑)。

──いますね、リア充自慢するヤツが。

私は結局、片思いも恋愛も、好意の見返りを求める
「自己愛」の究極系だと思うんです。

──またまた炎上しそうなことを~(笑)。

私の理想は、お互い夢があって仕事があって、
一人で生きていく力があって、
それでも好きだから一緒に居る。
それが本当の「好き」なんじゃないかなぁ。

──ずいぶん大人ですね。

誰かに見せびらかすための恋愛ではなく、
2人にだけ分かる関係で続いていければそれでいい。
だから私といる時は私のことを考えて欲しいけど、
それ以外は自分の人生を生きて欲しいです。

──それは女房がいる男が若い女性に言う逃げのセリフですよ。
まさか二十歳の女の子の口から聞けるとは…(笑)。

まあ、そんな冷静に語っても実際人を好きになったり恋愛すると、
どんな頭のいい人でも、もちろん私も、みんな馬鹿になるし、
そりゃあセックスは気持ちいいし(笑)、
まあ罪を犯さなければ(笑)、
恋愛にルールなんてないんだから好きにしなさい、
そう思います。

というわけで、まきろん。さんの本音トークは
ままだまだ続きます!

(つづく)

makiron_04[プロフィール]まきろん。
1994年7月16日生まれ。自撮りで人気を集め、グラビアや撮影会のモデルとして活躍。
ツイッターでは本音を隠さないオープンな発言でたびたび話題となる。
6月30日、ついに念願だったプロデューサーとしてのグラビア写真サイト「3P-スリーピー」をオープン!
http://www.threep.tokyo/

 

(※注1)クラフトワーク
1970年に結成されたドイツの電子音楽グループ。曲の添え物として使用されていたシンセサイザーをそれ自体を主体としたポップ・ミュージックとして完成させ、その斬新な音楽と独特のステージングは世界中の数多くのミュージシャンに影響を与え続けている。親日家でもあり、反原発主義でも知られる。

(※注2)三島由紀夫
大正14年生まれの日本を代表する小説家・劇作家・随筆家・評論家・政治活動家。知的でニヒリズム溢れる文体は今日でも評価が高い。文弱を嫌い、ボディビルにより病弱な身体を改善。ヤクザ映画に出演したこともある。昭和45年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)にて演説の後、自決。後にこの自決を、三島と対談経験のあったハードボイルド作家・大藪春彦は「書けなくなったんだと思う」と分析した。

(※注3)岩波文庫
岩波書店が刊行する文庫シリーズ。主に、国内外の古典作品を得意としている。

(※注4)居酒屋バイト
『酒・桂田』。新宿歌舞伎町にある様々な種類の美味しい日本酒を扱う居酒屋。アイドルやイラストレーターなどがイベントを頻繁に行っており、過去にはイラストレーターの岸田メル先生、グラビアアイドルの鎌田紘子さんなどもイベントをしている。所謂サブカル界隈なお客さんの憩いの場になっている。

 

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